アリスと連絡が途絶えて1時間。
「・・・お前が余計なことを言ったからだからな」
「最初に余計な事言ったのはあなたでしょう」
「うぐっ 確かに・・・」
「いいから、そろそろドローンが到着するわよ」
モニターに鳥瞰図が映る。7-Cブロック=アリスがいる(はず)の場所。
徐々に高度が落ちてゆくモニターの視界に映るのは、異様な光景だった。
屋上のある建物=マンションや学校の屋上に人が溢れている。
さながら満員電車のような密度。しかし人々は微動だにしない。
ただ整然と屋上に並んでいる。
屋上だけではない。
入りきらなかった人々は屋上へ続く階段にもやはり等間隔に整列している。
まるで、何かの順番待ちかのように、屋上へ――
「おい!アンヌは・・・!」
そうだ。アリスの姿は・・・!
「もしかして、あの列に・・・」
++;
「仕方ない・・・スピーカー使うぞ!」
「ちょっと!待ちなさい」
「アンヌー-!聞こえるかー-!!通信オンにしろー--!!!」
ドローンから鳴り響く大音量。一斉に群衆が一つの方向に頭を向ける。
「ちょっと」アリスからの通信だ!「めちゃくちゃ見られてるんだけど・・・」
「アンヌ!」「アリス!」
「う゛っ・・・」両耳を塞いで蹲るアリス。「うるさい・・・」
ぼとり。
「それより何か、音、聞こえない・・・?」
「確認してみるわ。カサネ」
ぼとり。
「わかってる。・・・おい、ボタン」
「何よ」
ぼとり。
「ねえ・・・人が」
「人が、落ちていく・・・」
ぼとり。
ぼとり。
ぼとり。
ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。
ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。
ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。
ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。
ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。
ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。
ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。
ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。ぼとり。